G-wave技術情報「屋上緑化に関する技術と知識」


長年重ねてきた屋上緑化の研究と実績。確かな技術とデータが安全かつ、有意義な施工と良好環境維持へ導きます。



屋上緑化に選ばれた技術。

Gウェイブの登場が屋上緑化を身近にした

古くは大正時代から行われている屋上緑化。しかし、実際に“屋上緑化”を目や耳にしたのは、ここ最近、という人も多いはず。それもそのはず、日本で屋上緑化が身近になったのは、やはりここ数年のお話。建物を守り、人々を癒してくれる、イイことづくめな今日の屋上緑化も、以前は建物への負担が大きく、施工にはリスクを伴いました。建物の屋上にコンクリートや大量の土壌が敷かれる様子を想像してください。材料や設備の重さに耐え続ける建物はどんどん痛み、やがて漏水事故などを引き起こすことになるかもしれません。そんな“屋上緑化って、なんか不安”という印象を変えるべく登場したのがGウェイブ。砂利や大量の土壌が担う役割を1枚のパネルが引き継ぎ、押えコンクリートも必要なく、建物への負担は激減。二重の耐根層が伸びる根をガードし、根の貫通による事故をシャットアウト。屋上緑化の問題点とリスクを解消したGウェイブは、安心・安全に屋上緑化の恩恵を得ることができるシーンを創ることに成功、屋上緑化を身近なものにしました。今、環境を考える大切なキーワードとなっている屋上緑化。その立役者はGウェイブだったのです。

今、必要な屋上緑化。昔から問題が山積みだ。だから…


水や空気を自然のバランスに保水・排水・通気機能。

植物には新鮮な水と空気が欠かせない

植物の生育に不可欠なものといえば、空気と水。通常、水は雨降りなどで土の中に蓄えられ、植物はそれを根から吸い上げて育ちます。屋上緑化では、荷重との関係でむやみに土を厚くできません。当然、土壌の水分保持量は地上に比べて少なくなります。制限された環境で、いかにして水を供給するか、それは屋上緑化に常につきまとうテーマでした。屋上緑化システムが市場に出始めた10数年前、狭いキャパシティで保水量を上げれば、過剰水による根腐れが起こるとされ、ほとんどのシステムは保水層がなく、排水層だけを備えていました。しかし、田島ルーフィングは根の活性化には保水層が不可欠と考え、当初から保水層を備えたシステムの開発に取り組みました。現在、屋上緑化システムに保水層は欠かせない存在。その先駆けは田島ルーフィングです。常に1歩先を進む技術はその後、植物の根が呼吸することに着目。保水・排水・通気層を一体化したFDドレインの開発に成功し、システム重量はそのままに、植物の根に新鮮な酸素を送るための性能を確保しました。1997年の各種屋上緑化システムの植物生育実験では、植物の生き生きとした生育に有効なシステムであると評価されています。

保水・排水・通気の三位一体が必要だ。だから…


建物にやさしい低荷重システム。

長年培ってきた技術が軽量のシステムを完成させた

百貨店やアミューズメントビルなどには、毎日、たくさんの人と物が溢れています。そのビルの1フロアにどのくらいの重さがかかっているか考えてみたことはあるでしょうか。実は建物には、その種類や部分によって、積載荷重の限度が決まっています。たとえば百貨店や学校では290kgまで、オフィスビルや集合住宅は180kgまで、といった具合です。屋上緑化は、断熱効果で劣化防止、紫外線遮断で耐久性は向上と、建物にとっていいことづくめですが、施工の際、積載荷重を考えなければ、建物を守るつもりで行った緑化が逆に建物を痛めつけてしまう、なんてことになりかねません。そんな悲しい結果を防ぐためには、積載荷重に基づいた緑化プランが必要です。新築物件なら、緑化に必要な荷重を計算したうえで設計すれば、問題なく屋上緑化を行う事ができるはずです。ただ、現状では、設計が終わってから、もしくは経年したビルで屋上緑化の話が持ち上がることもあります。緑化したくても積載荷重オーバー、なんて話を耳にすることも。その結果、求められるのが、軽量の緑化システム。総荷重は在来システムの1/4というGウェイブなら、緑化可能な建物をもっと増やしてくれるはずです。

土の重さは想像以上!だから…


風から緑を守る耐風圧性能。

日本は風の国だった。風に負けない強い耐風圧性能が必要

屋上には風が吹く、というのは当たり前のこと。ただ、そこで吹く風は当たり前のものではありません。建物が高くなればなるほど、風の力は強くなり、パラペット周りでは、巻き上がる風のために、その近くに複雑な風が発生。また、となりに高いビルがあるだけでも、風の動きはまるで変わってしまいます。屋上緑化を行うには、変則的な風に対してしっかりとした対策が立てられていなければなりません。たとえば、樹木を押し倒そうとする風には、土の中で樹木を支える地中サポート。土壌の少ない屋上緑化では、地上のように支柱を立てても緊縛力が弱いので、地中で工夫する必要があります。地中サポートは土を多く入れられない屋上でよく使われる方法でしたが、サポート設備が土の中に隠れるので、美観を損ねないというメリットを持ち、地上でもよく見かけるようになりました。そのほか、建物や樹木と複雑に絡み合う風は、ときに緑化システムを上に持ち上げるような力に変わることもあります。システムが飛ばされようものなら、地上は大惨事になってしまいます。それを避けるべく採用されている方法は、緑化システムを下地に固定してしまうこと。屋根を吹き飛ばすほどの風でも吹かない限り、緑化システムが吹き飛ばされることもないはずです。

屋上には風が吹く。だから…


植物の根から建物を守る耐根性能。

見えないところで起こっているかも? 根が原因の事故で、建物はダメになる

外を歩いていると、コンクリートで塗り固められた壁のちょっとしたひび割れから、雑草や植物の根が生えているのを見かけることがあります。普段なら、小さくて頼りなく見える植物が魅せる自然のたくましさに感動するのかもしれません。しかし、屋上緑化にとって、コンクリートを破るほど強い植物の根は、防水層を傷つけかねない危険な存在。防水を生業にして80年を経た田島ルーフィングは、実際に植物の根が防水層に侵入・貫通して起きた漏水事故に何度も立ち会いました。水滴が岩を穿つように、長い年月をかけて少しずつ、防水層にダメージを与えていく植物の根。確実にガードするためには、根に対する侵入抵抗性はもちろん、長期間にわたり、変形、劣化することがない高い耐久性を持つ耐根層を用意するほかありません。田島ルーフィングでは、耐根層と耐根補助層の2種類を設けて、根の進行を二重にブロックする方法を採用しています。まず、耐根補助層が植物の根が防水層に向かうことをを妨げ、仮にそれをくぐり抜ける根がいたとしても、その先で耐根層がシャットアウト。屋上緑化の大敵、植物の根に対しても、余裕を持って対処していきたいものです。

植物の根はどこまで伸びる?だから…


屋上緑化の基本は防水層。

より高い防水機能が、より安全な屋上緑化に繋がる

ひとくちに防水といっても、その種類や目的は様々。たとえば、塗膜防水は液状の防水層を塗り広げて、化学反応により硬化させるもの。液状なので、防水改修工事や、複雑な納まりの部分などで用いるのが有効です。シート防水は塩ビやゴム系のシート1層で防水効果を持つものの、防水保護層がないので、耐久性に不安を感じる人もいるはずです。しかし、耐久性は防水層にとって、重要視されるべき性能の1つ。屋上緑化施工後の防水層の改修・修理は、費用も手間もかかるため、できるだけ長い耐用年数を持つものにしたいものです。そこで、耐久性に優れたアスファルト防水の出番。田島ルーフィングでは、日本建築学会の指針に準拠した、耐用年数50年仕様をラインナップ。工法は、アスファルトを含浸したルーフィングを加熱溶融したアスファルトで数枚積層する熱工法です。防水層に必要な耐久性・水密性・耐荷重性に優れ、耐根層を別に用意することで、万能の防水機能として知られています。数ある防水のなかでも、最も広く使われていることには、ちゃんと理由がありました。

漏らさず、丈夫で長持ちのアスファルト防水。だから…

屋上緑化に最適な植物。

育ちはタフで色は鮮やか。屋上緑化にかかせない植物たち

草花から樹木まで、屋上緑化に使用される様々な植物たち。セダムに代表されるような乾燥に強い多肉植物、暑さや寒さに強く、積雪にも耐えることができる植物など、使用される植物は多彩です。屋上緑化というと、過酷な環境下にあるからか、丈夫で力強い植物ばかりをイメージしがち。もちろん、屋上という風当たりが強く、乾燥がちな条件下でも生育できることは、植栽物の基本条件。しかし、そのなかには、たくましい印象とはうらはらに、美しい花を咲かせるものも多数います。ヒマラヤユキノシタやアガパンカスがその良い例。共に寒さに強いというタフネスさを持ちながら、可憐な花びらを揺らします。また、ラベンダーやローズマリーなど聞きなじみがあるハーブ類も豊富。ほかに、中木類のサルスベリやハナミズキなども耳にしたことがあるはずです。FD-Lではそういったすべての植物が植栽可能。FD-GCとFD-Eでは軽量化を成功させているため、FD-Lに比べると選べる植物が少なくなりますが、それでも、屋上を彩るには充分なラインナップ。たくさんの木々と花々の組み合わせが四季折々に変化し、それまで何もなかった屋上を鮮やかに演出してくれそうです。

緑化システムも、植物もいろいろ選びたい。だから…


屋上緑化のメンテナンス。

屋上緑化でノー・メンテナンスは不安です

植物だって生き物です。放っておいては育ちません。特に屋上では、乾燥・強風という過酷な環境が植物を待ち受けてい ます。さらに、屋上は普段目が届きにくい場所。気づいたときには、すでに変わり果てた状態、なんてことがないように、屋上緑化には定期的なメンテナンスが欠かせません。水やりなどの植栽物の管理はもちろん、植栽の排水口や自動灌水装置など緑化用の設備から、防水層や排水溝、ルーフドレインなどの建築物に付随する部分まで、点検項目は多数ありますそのほかにも、強風による土壌の飛散目減りもあり、放置すると植物の生育にも影響してしまいます。また、飛散した土壌がルーフドレインを詰まらせ、漏水するなどの可能性も。屋上緑化を長期間良好に維持するためには、手間を惜しまず、メンテナンスに従事することが大切です。しかし、それでもできる限り楽をしたいというのが人情というもの。そんな人には、Gウェイブ・エコムに代表される、手間いらず、メンテナンスイージーの緑化システムがおすすめです。ノー・メンテナンスで大丈夫というわけではありませんが、最低限のメンテナンスで屋上緑化の環境を管理していくことが可能です。植物の世話や管理は大変ですが“最低限”のメンテナンスくらいはしてあげても、バチは当たりません。

メンテナンスは手間がかかる。だから…


屋上緑化の活力源、土壌と灌水。

適度な潤いが必要なのは、お肌も屋上緑化も同じ

空からの雨と地中の養分を蓄える土壌は、植物にとっては欠かすことのできないパートナー。普通は、地面にあるその土壌が、建物の屋上に引っ越してたらどうなるでしょうか?薄層・軽量が歓迎される屋上緑化では、いくら植物の味方とはいえ、土を分厚く盛るわけにはいきません。屋上を緑で彩るには、いつも適度な水分、適度な空気保って植物を元気に育てる環境を作ってくれる土壌が必要になります。田島ルーフィングでは、植物の生育に適した土壌、FDソイルを採用。「そんないい土壌があるのはわかったけど、誰が水をあげるの?」。なるほど、現実的な問題です。屋上では、地下からの水分供給ができませんし、晴れ続きで乾燥して立ち枯れしてしまうケースもあります。自動灌水システムの導入で、植物にとって、ほどよい水分を保ちながら、手軽で気軽な緑化を実現させてくれます。表舞台には顔を出さないけれど、優秀な土壌とまめな水分補給の役割を担う裏方たちが、屋上の豊かな緑を陰で支えているのです。そんな功労者を「ちょっと知って欲しかった」という思いが、田島ルーフィングの本音です。

水と空気をほどよく保つと、緑は育つ。だから…


建物と植物のための排水。

貯めすぎない、流しすぎない排水がよりよい屋上緑化をつくる

雨が降れば、当然、建物の屋上に水が貯まります。それが貯まりっぱなしでは困るので、建物には必ず排水口が備えてあるはずです。その排水口が詰まると、水が流れにくくなるのはもちろんのこと、植物の生育にも支障をきたします。さらに、目詰まりのためにうまく流れず、屋上に貯められた水は、目詰まりが解消されると一気に流れ出し、地上で水害を招きかねません。そこで、排水口の目詰まりを防ぐための対策が必要となります。目詰まりの原因は土壌の流出などが挙げられますが、排水口にカバーを付けるなど、防止する方法はいろいろ。ただ、いくら排水口がスムーズに機能しても、水が排水口まで辿り着かなくては意味がありません。そのため、建物の排水について、もう1つ大切なことは、水が排水口に至るための排水経路を確保することです。途中で水たまりができないように勾配を設けるなど、常に水が排水口に流れやすい状況をつくることが重要。そうとはいっても、とにかく流せばいい、というものでもありません。流しすぎて、水分不足では困りもの。植物の生育に必要な水分はしっかり保水して、いらない水だけ速やかに流す。そんな安定した排水がよりよい屋上緑化を支えるのです。

出入口が詰まっていたら水は流れない。だから…