自動灌水システム仕様「屋上緑化に、灌水の必要性。」


大きな広がりを見せる屋上緑化。当社は屋上という特殊環境における総合アドバイザーとして、防水から緑化まで、適切な納まり・工法のご提案をさせていただき、建築物に悪影響を与えず、植物にとって良好な環境となる屋上緑化を創りあげてまいりました。しかし近年、竣工引渡し後の維持管理の困難さが目立ってきています。

屋上緑化の維持管理(メンテナンス)として、防水層の点検やドレン廻りのゴミ掃除などの《建築物に対する項目》と灌水・雑草処理・施肥・剪定刈込などの《植物に対する項目》の2つが挙げられます。植物の管理というと、まず最初に施肥や剪定を思い浮かべますが、実際には年間を通じ数回程度の頻度でしかありません。それよりも屋上という乾燥しやすい空間において、灌水とは夏に限らずほとんど年中行わなければならない、日常的な項目。適切な日常の灌水管理の有無は、生き物である植物に対し、極めてダイレクトに伝わります。


 
自動灌水システムイメージ
施工例1 施工例2

 

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適切な灌水のしかた

屋上は地植えと違い、地下からの水分供給というものが全くありません。いわば、大きな植木鉢と考えることができます。したがって、日常的な灌水管理が必要となります。また、季節により必要灌水量、灌水時間帯は変わります。土が乾いたら水をやる、ということが基本となりますが、目安としては下記のように考えることができます。


●春・秋は週3・4回程度(1日おき程度)気温の上がる日中は避ける。朝夕を推奨。


●夏は毎日を基本とする。気温の上がる日中は避け、朝夕の涼しい時間帯、できれば夕方を推奨。

  • …強い日差し続く季節、一回水やりを怠っただけでも植物が痛むことがあります。
  • …葉茎に水滴が残ると、強い日差しに水滴がレンズの役割を果たし、葉やけをすることがあります。

●冬は週1、2回程度。土が凍結する恐れがある朝夕は避け、日中の暖かい時間帯(昼前頃)とする。

  • …残った水分が夜間に限り、根を痛めることがあります。
  • …休眠期となる植物が多く、この時期植物は水をあまり欲しがりません。ただし冬でも開花するような植物にはある程度灌水は必要となります。

灌水量は、土表面が濡れる程度ではなく、植物根までたっぷりと行き渡るように行います。
鉢植えの受皿に水が排水されるのを確認するのと同様に、植栽帯の水抜き穴から余剰水が排水されることを確認します。

  • ■これらはあくまでも目安であり、植栽部の建物の設置場所の条件(日当り、風、階高など)・植栽種別により変わります。
  • ■灌水は多くても少なくても良くありません。各々のケースに合わせる形になります。
  • ■ご相談ください。

灌水方法の選択

屋上緑化の計画や下記の条件を考慮し、灌水方法の4タイプから選択します。

1手動 散水栓からホース等をつなぎ、手撒きする灌水方法
2半手動 灌水パイプ(FDドリップホース)のみ植栽帯に敷設しておき、必要時のみ散水栓につなぐ灌水方法。
散水栓のコック開閉は人力による。
3半自動 灌水パイプ(FDドリップホース)を植栽帯に敷設しておき、定流量自動停止弁による灌水方法。灌水時にスイッチを入れ、一定の水量が流れると自動的に弁が閉じ灌水が止まるシステム。
4自動 灌水パイプ(FDドリップホース)を植栽帯に敷設しておき、タイマーによる灌水方法。
タイマー設定により、好きな曜日・時間に灌水制御できる。
灌水システムの選択条件例
  • ●管理者の有無…屋上緑化の計画段階で管理計画を盛り込んでおく必要があります。
    ex. ①常駐管理者が居る場合はホースによる1手動〜4自動を管理態勢に合わせて選択。 ②常駐管理者が4自動を選択。
  • ●緑化面積の規模…手動灌水については1人で1時間あたり100m²が目安となります。従って、計画規模によっては1手動では対応しづらいこともあります。
  • ●植栽の種別…植栽は大きく分けて『省管理タイプのセダム』と「その他一般植栽」の2つになります。
    ex. セダム植栽は、週1回程度で充分である(最低限、夏季2週間降雨がない場合に灌水)。

■屋上の清掃、植栽管理作業後の手洗い、緊急時の手撒き灌水用としての利便性から、自動灌水システムを採用した場合においても、当該屋上には別途手動用散水栓を設けることをお勧めします。


FDドリップホース点滴式灌水パイプ(ドリップ式)を採用した灌水方式

FDドリップホース

外径16φ(内径14.2φ)のポリエチレン製灌水パイプに500mmピッチで開けられた点滴穴より点滴状に灌水する方式です。目詰まり防止機能があり、土中でも対応可能。耐候性・耐久性があり、風などの外的要因にも左右されにくという長所を持っています。また、圧力調整機能があり、各穴とも一定の灌水量を保ち(1.6ℓ/穴)、植栽帯に均等に灌水することが可能です(水圧が1.0〜4.0kgの範囲内)。


その他の灌水方式

スプリンクラー式
直接植栽から灌水ができ、効果的ではあるが、風等の物理的障害には対応しづらい。屋上という風の影響を受けやすい環境においては、採用の際に検討が必要。
しみ出し式
ホース表面から水がしみ出す灌水方式。ただし、目詰まりしやすい、水圧によってはホースが外れやすい等の難点がある。

灌水システム図面

灌水システム図面

FD-CW・1(20A用)
タイマー電磁弁一体型(1系統用)

FD-CW・1(20A用)

FD-CW・2(13A用)
タイマー電磁弁一体型(2系統用)

FD-CW・2(13A用)

FD-CW・M(20A用)
タイマー電磁弁分離型

FD-CW・M(20A用)

FD-CW・S(20A用)
タイマー電磁弁分離型(ソーラータイプ)

FD-CW・S(20A用)

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